小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て
この本はすごく良かった。
ほんとうに大事なことは、お子さんがなにを考え、なにを夢見て、なんのために勉強しているのか。つまり、心の環境が適正に保たれていること(心の恒常性)です。学業成績は単なる結果にすぎない。
子どもに「英語力をつけさせてあげたい」と思うなら、まずはご自身から。
自分を好きでいられること(自己肯定感)、自分で決めること(意思決定力)、他者をいたわること(共感力)、これらが優れていることが高い能力なのでは。
誰かの気持ちに寄り添える共感力、生まれてきて良かった!自分は自分でいいと感じる自己肯定感、自分のことを自分で決める意思決定力、
この3つが子どもをしあわせに導く3つのチカラ。
お金をかけずに学力を上げるには、とにかくほめること。
あなたがもし、子どもにあれもこれもと多くのことを求めているとしたら、それは今の自分に満たされていないからではないでしょうか。 「違います、わたしは子どものためを思っているだけ」とおっしゃるかもしれません。でも、満たされている親が子どもに求めるものは、そんなにたくさんはないものです。健やかに、無事に、お友だちや自分のことをたいせつに思えるように。そのぐらいのささやかなものだとぼくは思います。
子どもに共感力を持ってほしいと思うなら、まずは大人が子どもに共感することです。心から。
大人の悪い癖で、子どもの行動を大人の尺度で批評しがちです。子どもたちが求めているのは批評や常識ではないのです。子どもに寄り添った言葉がけが、共感力を育むことを知っておいてください。
男は社会的な秩序を第一に考え、多数決に傾きがち。女は一点突破、直感や感受性を重視します。子どもを育て、成長を見守り、そして後方から支えるには、この男と女の両方の思考がバランスよく必要なのです。
子どもの人生をよりよくするには、持って生まれた才能や個性をそのまま花開かせてあげればいいだけ。情報に振り回されるのは無意味です。